2014-02-03(Mon)
堀潤アナ『変身』を読む
都知事選が近いですね。候補者が多すぎて全員把握してない…
各新聞の調査で優勢、対抗勢力のデータが並んでます。銀座での演説には多くの人が詰めかけたようで。方法はともかく、注目度が高まるのはとても喜ばしいことです。
今選挙の争点の1つである「原発」についての本を一冊

堀潤『変身』(角川書店)です。
元NHKアナウンサー・堀潤氏。元フリー。
NHKのニュースを見ている人ならば恐らく、彼の姿を見たことない、って方はいないでしょう。
それほど多くの現場に向かい、数々の賞も受賞しました。
しかし突然の退職。その理由には「東日本大震災」と「原発」…
週刊誌やら何やらで色々書かれましたが、真実がこの本で明かされます。
東日本大震災後、報道機関は混乱、NHKも中々正しい情報を発信できませんでした。
そんな中、Twitterを使った呼びかけを行ったのが堀アナだったんですね。
が、SNSを使った報道にかなり問題があったことも分かります。「国民が早く、正しい情報を受け取れればいいじゃん」では通らないのがこの世界…
翌年、カリフォルニア大学へ客員研究員として派遣。
その後スリーマイル島原発へ調査に行きます。そこで見られる景色というものが日常過ぎて異常…
ご存知、レベル5の原発事故があった発電所です。しかし何事もなく人々は暮らし、事故の真実は公になっていない…
歴史は風化していくものですが、これには危機感を覚えるべきでは…と感じられる。
福島原発事故でよく聞く場所になった今、とても参考になる現地調査です。ここだけでも必見。
震災、留学を通じて原発事情に疑問を感じた堀アナは、留学中にビデオ映画・『変身』を自主制作。
さらにニュースサイト・『8bitNews』を製作するなど、市民と情報発信の結びつきを強める活動を行う…もNHK退職。
こんな内容。映画を作るようになった経緯とその後を書いてるって感じですね。
「原発再稼動」「反原発」うんぬんではなく、報道がどうあるべきかを問うてます。
事故時にやむをえない情報規制があることは事実。しかし、もしそれが公になっていたら…
また、まもなく事故から3年経ちますが発電所の正確な状況はあまり知られていない。危険な状態になれば騒ぐけど伝えられるのは「問題はない~」の言葉ばかり。もはや不安を煽る情報にしかなっていないのではないか。
巨大な報道機関とぶつかった堀アナの驚くべき動向は正しい…と決め付けることは出来ませんが、事実と向き合い周囲に与えている。何より歴史を残すことがいかに大切なことなのか、訴えていることが伝わってくる。
ジャーナリストとしての挑戦。多くの人に見て欲しいですね。
では。
各新聞の調査で優勢、対抗勢力のデータが並んでます。銀座での演説には多くの人が詰めかけたようで。方法はともかく、注目度が高まるのはとても喜ばしいことです。
今選挙の争点の1つである「原発」についての本を一冊

堀潤『変身』(角川書店)です。
元NHKアナウンサー・堀潤氏。元フリー。
NHKのニュースを見ている人ならば恐らく、彼の姿を見たことない、って方はいないでしょう。
それほど多くの現場に向かい、数々の賞も受賞しました。
しかし突然の退職。その理由には「東日本大震災」と「原発」…
週刊誌やら何やらで色々書かれましたが、真実がこの本で明かされます。
東日本大震災後、報道機関は混乱、NHKも中々正しい情報を発信できませんでした。
そんな中、Twitterを使った呼びかけを行ったのが堀アナだったんですね。
が、SNSを使った報道にかなり問題があったことも分かります。「国民が早く、正しい情報を受け取れればいいじゃん」では通らないのがこの世界…
翌年、カリフォルニア大学へ客員研究員として派遣。
その後スリーマイル島原発へ調査に行きます。そこで見られる景色というものが日常過ぎて異常…
ご存知、レベル5の原発事故があった発電所です。しかし何事もなく人々は暮らし、事故の真実は公になっていない…
歴史は風化していくものですが、これには危機感を覚えるべきでは…と感じられる。
福島原発事故でよく聞く場所になった今、とても参考になる現地調査です。ここだけでも必見。
震災、留学を通じて原発事情に疑問を感じた堀アナは、留学中にビデオ映画・『変身』を自主制作。
さらにニュースサイト・『8bitNews』を製作するなど、市民と情報発信の結びつきを強める活動を行う…もNHK退職。
こんな内容。映画を作るようになった経緯とその後を書いてるって感じですね。
「原発再稼動」「反原発」うんぬんではなく、報道がどうあるべきかを問うてます。
事故時にやむをえない情報規制があることは事実。しかし、もしそれが公になっていたら…
また、まもなく事故から3年経ちますが発電所の正確な状況はあまり知られていない。危険な状態になれば騒ぐけど伝えられるのは「問題はない~」の言葉ばかり。もはや不安を煽る情報にしかなっていないのではないか。
巨大な報道機関とぶつかった堀アナの驚くべき動向は正しい…と決め付けることは出来ませんが、事実と向き合い周囲に与えている。何より歴史を残すことがいかに大切なことなのか、訴えていることが伝わってくる。
ジャーナリストとしての挑戦。多くの人に見て欲しいですね。
では。
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