2018-04-23(Mon)
【記事後半ネタバレあり】 リズと青い鳥 感想
高校3年生、最後の青春。
4月21日(土)から公開の『リズと青い鳥』を見て来ましたよー
京都アニメーションのヒット作・『響け!ユーフォニアム』続編。待ちに待ってました…!!

やっぱり特典は欲しいので、初日に出動しました。
のぞみぞれ&リズ青少女と麗奈。学校と童話の世界が融合した素敵なイラストカードです(*'ω'*)
2週目特典のカードと繋がりますのよ。
映画館は昨年秋にオープンしたTOHOシネマズ上野を選択。
松坂屋南館に代わってPARCOとTOHOが入ったのですね。ようやく上野に大きな映画館ができた…!
ちなみに、わざわざ上野に来たのは、東京国立博物館に用事があったからです。博物館についてはまた今度書くかも。
テレビアニメ2期前半のメインキャラだった、のぞみぞれが主役です。北宇治カルテットは一部除いて完全に空気
2人の間にはけっこう重い過去があって…物語的には解決してるんだけど、お互いモヤモヤが残ってるのですよね。
あっさりと退部してしまった希美が、またいなくなることを恐れるみぞれ。
みぞれに黙って退部したことが、未だに気になっている希美。
みぞれは寡黙、希美は飄々として確信を避けるから、2人ともこの悩みを面と向かって話せていないわけだ。
友人関係でこうなる傾向はありますよね。仲いいと気になることあっても許せちゃうから。
この距離感がアニメの中で見事に描かれています。
冒頭の10分間で、2人が作り出す空気感が強烈に伝わってきますよ。こんなにも静かで、ふとした拍子で壊れそうなのに…
この空気を作り出している大きな要素が劇伴でしょう。
制作スタッフは一昨年ヒットした『聲の形』メンバーが集まっており、音楽も同じく牛尾憲輔氏が担当しています。
牛尾氏へのインタビュー記事はこちら↓
劇場アニメ『リズと青い鳥』を味わいつくすための音楽レビュー 『聲の形』の牛尾憲輔がめざした“息を呑むような空気感”とは?
『聲の形』は聴覚障害の少女を巡る物語で、「音」が大きな要素でした。世界の「音」が開けた映画のラストシーンに震えた人も多かったはず。
『響け!』は吹奏楽アニメなので、当然音楽が第一です。実際、演奏シーンのこだわりは半端じゃなかった。
これに『聲の形』の繊細さ、学園特有の音…などが組み合わさり、のぞみぞれ空間が出来上がっているのです。
ぜひ、耳を澄まして物語に入り浸ってください。…心地よすぎるからって寝ないように!
あ、もちろん演奏シーンもありますけど…これについては…「2人の全てを感じ取ってください」とだけ書きます。
作画はずいぶん思い切って変えましたよね。別作品レベル。
恐らく見終わった後、殆どの人が「変えて正解だった」と感じている…と思う。
間違いなく作風に合ってます。童話のような感じ…でしょうか。作中の物語とも同化することで、効果的な演出ができている。
そう、2つの物語が見事に融合している構成も挙げるべきポイントでしょう。
単純にキャラを重ねていると思わせて、ラストでその真意が分かるのです。
2人が選んだ結論は――最後まで目が離せませんよ。
ED「Songbirds」(Homecomings)ではのぞみぞれの距離感が歌われます。
余韻に浸りながら、彼女たちのこれからを想像するのだ…
ざっとまとめると…「学生特有の悩み・不安、親友との距離感」を痛いほど伝えてくれる映画です。
成長した身から見れば、些細な悩みかもしれない。でも、彼女たちにとってはその時の全て。
これを描くとなると、やはり山田尚子監督は強い。お家芸である「脚で感情表現」も健在。
こんなにも、心に訴えかけてくれる作品を連発するとは…驚かされるばかりです。。。
全体的にシリアスっぽく見えるけど、サブキャラに恵まれすぎているおかげで疲れは全然感じないです。
特に新部長・副部長コンビの夫婦 なかよし川好きは絶対に見るべきだゾ
本編は見てからの方が断然楽しめます。
のぞみぞれの過去が直接物語に関わってくるので、知ってるのと知らないのとでは大違い。
見ていなくても門前払いはされませんが…ファンとしての意見はやっぱり、予習必須かな、と。
とりあえずの感想はこんな感じで。
次はバレ含みながらと、ちょっと書きにくい本作が百合かどうかを。
※※※以下、ネタバレ込み感想※※※
まずは百合目線で見ていいのかということですが…
私はそもそも『響け!』は百合だ!と多くの方から怒られそうな考えで見ているので、本作は間違いなく百合です。
お互いに依存しているタイプの百合ですね。
みぞれはモロですが、希美も実はみぞれを手放すのが怖い。
これが「リズと青い鳥」に重なって、見事なリバが成り立ったのだ…
お互いの本当の気持ちに向き合って、あの演奏シーンですからね…鳥肌止まらなかったですよ…
親友同士に溝、他の娘たちと仲良くしてるのが気になる、リバ、ほぼ告白の感情ぶつけ合い…
百合のお手本が並んでるじゃねーか!!!
まぁ、のぞみぞれが特別百合度高いのもあるので…こう解釈してもいいのでは、と思います。。。
百合的にはなかよし川も美味しかった。
というか、すっごい部長・副部長してましたね。もはや喋るたびに株が上がるレベル。
あと、新キャラの剣崎梨々花さん。ケンジャキ
その真摯な姿には涙すること必至。みぞれと合わせているシーンは拝みそうになりました…
同時に希美の嫉妬も入るという、一粒で2度おいしい展開。これが尊さってもんよ…
くみれいはもう結婚していいんじゃないかな。うん。
他キャラは、オーボエ・フルートの後輩組が面白かった。背景キャラの使い方は、さすが京アニ様様です。
…あれがJKの自然な会話なのだろうか…??
のぞみぞれの関係には、意外にもはっきりとした結論を出していないのですよね。
進路は分かりますけど、その先も一緒にいられるのか、大人になってからは…
2人にとっては、あの告白で全てが伝わったということでしょうか。
なんにせよ…
ハグシーンに殺されそうになったのは間違いあるまい
これが所謂「仰げば尊死」。
だってスクリーンであんなの見せられたら…百合オタじゃなくてもクるでしょ、あれは。
というわけで、百合オタには必修科目ですので見るべき。以上。
では。
4月21日(土)から公開の『リズと青い鳥』を見て来ましたよー
京都アニメーションのヒット作・『響け!ユーフォニアム』続編。待ちに待ってました…!!

やっぱり特典は欲しいので、初日に出動しました。
のぞみぞれ&リズ青少女と麗奈。学校と童話の世界が融合した素敵なイラストカードです(*'ω'*)
2週目特典のカードと繋がりますのよ。
映画館は昨年秋にオープンしたTOHOシネマズ上野を選択。
松坂屋南館に代わってPARCOとTOHOが入ったのですね。ようやく上野に大きな映画館ができた…!
ちなみに、わざわざ上野に来たのは、東京国立博物館に用事があったからです。博物館についてはまた今度書くかも。
テレビアニメ2期前半のメインキャラだった、のぞみぞれが主役です。
2人の間にはけっこう重い過去があって…物語的には解決してるんだけど、お互いモヤモヤが残ってるのですよね。
あっさりと退部してしまった希美が、またいなくなることを恐れるみぞれ。
みぞれに黙って退部したことが、未だに気になっている希美。
みぞれは寡黙、希美は飄々として確信を避けるから、2人ともこの悩みを面と向かって話せていないわけだ。
友人関係でこうなる傾向はありますよね。仲いいと気になることあっても許せちゃうから。
この距離感がアニメの中で見事に描かれています。
冒頭の10分間で、2人が作り出す空気感が強烈に伝わってきますよ。こんなにも静かで、ふとした拍子で壊れそうなのに…
この空気を作り出している大きな要素が劇伴でしょう。
制作スタッフは一昨年ヒットした『聲の形』メンバーが集まっており、音楽も同じく牛尾憲輔氏が担当しています。
牛尾氏へのインタビュー記事はこちら↓
劇場アニメ『リズと青い鳥』を味わいつくすための音楽レビュー 『聲の形』の牛尾憲輔がめざした“息を呑むような空気感”とは?
『聲の形』は聴覚障害の少女を巡る物語で、「音」が大きな要素でした。世界の「音」が開けた映画のラストシーンに震えた人も多かったはず。
『響け!』は吹奏楽アニメなので、当然音楽が第一です。実際、演奏シーンのこだわりは半端じゃなかった。
これに『聲の形』の繊細さ、学園特有の音…などが組み合わさり、のぞみぞれ空間が出来上がっているのです。
ぜひ、耳を澄まして物語に入り浸ってください。…心地よすぎるからって寝ないように!
あ、もちろん演奏シーンもありますけど…これについては…「2人の全てを感じ取ってください」とだけ書きます。
作画はずいぶん思い切って変えましたよね。別作品レベル。
恐らく見終わった後、殆どの人が「変えて正解だった」と感じている…と思う。
間違いなく作風に合ってます。童話のような感じ…でしょうか。作中の物語とも同化することで、効果的な演出ができている。
そう、2つの物語が見事に融合している構成も挙げるべきポイントでしょう。
単純にキャラを重ねていると思わせて、ラストでその真意が分かるのです。
2人が選んだ結論は――最後まで目が離せませんよ。
ED「Songbirds」(Homecomings)ではのぞみぞれの距離感が歌われます。
余韻に浸りながら、彼女たちのこれからを想像するのだ…
ざっとまとめると…「学生特有の悩み・不安、親友との距離感」を痛いほど伝えてくれる映画です。
成長した身から見れば、些細な悩みかもしれない。でも、彼女たちにとってはその時の全て。
これを描くとなると、やはり山田尚子監督は強い。お家芸である「脚で感情表現」も健在。
こんなにも、心に訴えかけてくれる作品を連発するとは…驚かされるばかりです。。。
全体的にシリアスっぽく見えるけど、サブキャラに恵まれすぎているおかげで疲れは全然感じないです。
特に新部長・副部長コンビの
本編は見てからの方が断然楽しめます。
のぞみぞれの過去が直接物語に関わってくるので、知ってるのと知らないのとでは大違い。
見ていなくても門前払いはされませんが…ファンとしての意見はやっぱり、予習必須かな、と。
とりあえずの感想はこんな感じで。
次はバレ含みながらと、ちょっと書きにくい本作が百合かどうかを。
※※※以下、ネタバレ込み感想※※※
まずは百合目線で見ていいのかということですが…
私はそもそも『響け!』は百合だ!と多くの方から怒られそうな考えで見ているので、本作は間違いなく百合です。
お互いに依存しているタイプの百合ですね。
みぞれはモロですが、希美も実はみぞれを手放すのが怖い。
これが「リズと青い鳥」に重なって、見事なリバが成り立ったのだ…
お互いの本当の気持ちに向き合って、あの演奏シーンですからね…鳥肌止まらなかったですよ…
親友同士に溝、他の娘たちと仲良くしてるのが気になる、リバ、ほぼ告白の感情ぶつけ合い…
百合のお手本が並んでるじゃねーか!!!
まぁ、のぞみぞれが特別百合度高いのもあるので…こう解釈してもいいのでは、と思います。。。
百合的にはなかよし川も美味しかった。
というか、すっごい部長・副部長してましたね。もはや喋るたびに株が上がるレベル。
あと、新キャラの剣崎梨々花さん。
その真摯な姿には涙すること必至。みぞれと合わせているシーンは拝みそうになりました…
同時に希美の嫉妬も入るという、一粒で2度おいしい展開。これが尊さってもんよ…
くみれいはもう結婚していいんじゃないかな。うん。
他キャラは、オーボエ・フルートの後輩組が面白かった。背景キャラの使い方は、さすが京アニ様様です。
…あれがJKの自然な会話なのだろうか…??
のぞみぞれの関係には、意外にもはっきりとした結論を出していないのですよね。
進路は分かりますけど、その先も一緒にいられるのか、大人になってからは…
2人にとっては、あの告白で全てが伝わったということでしょうか。
なんにせよ…
ハグシーンに殺されそうになったのは間違いあるまい
これが所謂「仰げば尊死」。
だってスクリーンであんなの見せられたら…百合オタじゃなくてもクるでしょ、あれは。
というわけで、百合オタには必修科目ですので見るべき。以上。
では。
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